祖父母お小遣い甘やかし夫婦の方針

祖父母が子どもにお金やものを与えすぎる。夫婦でどう対応するか

「かわいいから」で際限なく与えようとする祖父母への対応は、夫婦でも意見が割れやすい。どちらが頼む、何と伝えるか。角を立てずに調整する方法がある。

2026-07-24

祖父母と孫のイメージ

「おじいちゃんがまたお小遣いをくれた」「お義母さんが毎回来るたびにおもちゃを買ってくる」——祖父母が子どもに対してお金やものを与えすぎることへの対応で、夫婦の意見が割れることがある。

「あちらの親なんだから、あなたから言ってほしい」「でも気持ちを傷つけたくないし」——誰がどう伝えるかが決まらないまま、状況だけが続いていく。

祖父母の「与えたい」気持ちと問題になること

祖父母が孫にお金やものを与えたいという気持ちは、愛情の表現として自然なものだ。孫との時間が少ない場合や、直接できることが限られている場合、「物を与えること」が愛情表現の主な形になることがある。

問題になるのは、その頻度・量が親が設定したいルールや子どもの金銭感覚に影響を与えるレベルになったときだ。

例えば、親がお小遣いのルールを決めて守らせようとしているのに、祖父母が追加でお金を渡すことでそのルールが崩れる。子どもが「祖父母に頼めばもらえる」と学ぶことで、親への要求の仕方が変わる。おもちゃ・食べ物への際限のない購入が、子どもの「もらって当然」という感覚を育てる——こういった状況が積み重なると、親の育て方の方針との矛盾が大きくなる。

夫婦で意見が割れる構造

祖父母への対応について夫婦の意見が割れるとき、「自分の親か、相手の親か」という非対称性がある。

自分の親が与えすぎている場合、「あんまり気にしないでいいんじゃないか」「一度くらいは言ってみるよ」という穏やかな対応になりやすい。相手の親が与えすぎている場合、「そちらから言ってほしい」という要求と「あちらの親には言いにくい」という感覚が混在する。

また、「そもそもそんなに問題か」という認識の差もある。「子どもが喜んでいるからいいじゃないか」と感じる側と、「方針がブレる、金銭感覚が育たない」と問題視する側で、対応の緊急性への感覚が違う。


このテーマ、夫婦で話せていますか? 「ふたりごとに」では「祖父母との関わり方、ふたりで話し合う」をテーマにした対話カードを提供しています。

ふたりごとにを試してみる


伝え方の実際

家族で話し合うイメージ

祖父母への伝え方について、角を立てにくい方法がいくつかある。

「ダメ」と伝えるのではなく「こうしてほしい」という形で伝えることが有効だ。「おもちゃはいらないです」ではなく「おもちゃは月に1つにしてもらえると助かります」「一緒に遊んでもらうだけで十分なんです」という伝え方は、感謝と依頼が組み合わさる。

子どもを理由にすることも有効だ。「○○がものをもらいすぎると、ありがたみを感じにくくなってしまうので、少し控えてもらえますか?」という伝え方は、「あなたの行為が問題だ」ではなく「子どものため」という文脈になる。

基本的に「自分の親には自分が伝える」という役割分担にすることで、相手方の親への直接の要求が生まれにくくなる。ただし、伝えることへの抵抗が大きい場合は、「一緒に伝える」または「どちらかが先に話を持ちかけて、もう一方が補足する」という形も選択肢だ。

「祖父母との関係」として捉える

祖父母の「与えたい」という行動を止めさせることを目標にするより、「どういう関係の中でそれが起きているか」を見ることが、長期的な対応に役立つ。

孫と直接会う機会が少ない場合、「次に会ったときに何かしてあげたい」という積み重ねが、与えすぎにつながることがある。物を与えること以外の関わり方——一緒に料理する、散歩に連れていく、電話でゲームを教える——という選択肢を提案することで、「何かしてあげたい」という気持ちの表現が変わることがある。

祖父母が孫をかわいがる気持ちは、子どもにとっても貴重な体験だ。「与えすぎ」という問題と、「祖父母との豊かな関係」は別の話として扱うことが、祖父母との良い関係を保ちながら方針を調整することにつながる。

パートナーに送るLINEで送る

この記事のテーマ、夫婦で話し合ってみませんか?

ふたりごとには週1回、子育てトピックについてお互いの考えを確認できます。

ふたりごとにを試してみる