インフルエンサーSNS子どもの影響夫婦の方針

子どもがSNSのインフルエンサーを真似するとき、親の反応が割れやすい

「その真似は良くない」「別にいいんじゃないか」——子どもがインフルエンサーに影響を受けることへの反応は、SNSと情報消費への親の見方を映している。

2026-07-24

スマートフォンを見る子ども

「最近ずっとあのYouTuberの真似してるんだよね」「別にいいじゃないか、憧れる人がいるのは自然なことだし」「でもあの人の言葉遣いとか価値観がちょっと気になってる」——子どもが特定のインフルエンサーに強く影響を受けているとき、親の反応が全く違うことがある。

どちらかが「影響を受けすぎている」と感じ、どちらかは「子どもらしいじゃないか」と感じる——この差は、インフルエンサー文化やSNSへの見方の違いから来ていることが多い。

子どもにとってインフルエンサーが持つ意味

子どもがスポーツ選手・ミュージシャン・アイドルに憧れるのと同様に、YouTuberやSNSインフルエンサーに憧れることは、今の時代の子どもにとって自然な現象だ。憧れの存在から言葉遣い・ファッション・価値観を取り入れることは、アイデンティティ形成の一部として機能することがある。

一方で、インフルエンサーとの接触には、従来のメディア(テレビ・映画)と異なる特性がある。コンテンツ量が多く、双方向に見える(コメント・ライブ等)ため、子どもが「自分とつながっている」という感覚を持ちやすい。また、インフルエンサーが宣伝・広告を行っていても、子どもにとって識別が難しい場合がある。価値観・言動が多様であり、親が把握していないコンテンツを大量に見ていることもある。

「気になる」と「別にいい」の差

インフルエンサーへの影響を「問題だ」と感じる側の懸念には、具体的な内容があることが多い。

言葉遣いが荒くなった。過剰な消費主義的な価値観を取り入れている(「あれを買わないとダメ」等)。外見への過度な意識・ダイエットへの関心が増えた。インフルエンサーの考え方を無批判に受け入れている。

「別にいい」という側には、こういう感覚がある。子どもが誰かに憧れることは成長の過程で自然だ。過剰に制限すると反発が出る。自分もテレビタレントや音楽家に影響を受けて育った、それと変わらない。


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「誰に影響を受けているか」を知っておく

動画コンテンツを見る子ども

インフルエンサーへの影響について話し合う前に、「子どもが実際に誰のコンテンツをどれほど見ているか」をふたりが把握しておくことが有効だ。

「よく真似している」という名前を知っていても、そのコンテンツの内容・言動・発信しているメッセージを親が実際に見ていないと、「何が問題か」「問題でないか」の判断ができない。まず一緒にコンテンツを見てみることで、「確かにちょっと気になる部分がある」「思ったよりそんなに問題なかった」という共通の認識が生まれる。

コンテンツを一緒に見た上で、「あの人の〇〇なところ、どう思う?」と子どもに聞いてみることで、子どもがそのインフルエンサーをどう受け取っているかが見えてくる。批判的な視点で問うより、「どんなところが好きなの?」という問いから始める方が、子どもが話しやすくなる。

「影響を受けること」と「批判的に見ること」を同時に

インフルエンサーを完全にシャットアウトすることは現実的でなく、影響を完全にゼロにすることもできない。「影響を受けること」と「批判的に見ること」の両方を子どもが経験できる環境を作ることの方が、長期的な情報リテラシーにつながる。

「あの人がこう言ってたから絶対そうだ」という受け取り方をしている場合、「その人はなぜそう言っているのかな?」「他の人はどう考えてるかな?」という問いを日常の会話の中に入れることで、情報を批判的に受け取る習慣が育ちやすくなる。

ふたりの判断として、「このコンテンツはOK・これはNG」という基準を決めておくことも有効だが、その基準を子どもに説明できることが重要だ。「なんとなく嫌だから」より「こういう理由で気になる」と言える方が、子どもにとって納得しやすく、自分でも考える習慣につながる。

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